東京出身者の悩み

 東京出身者だけとまでは言い切れませんが、東京出身者に特に多い特徴として、ドライな人間関係を求めるというものがあります。もちろん地方出身者にもこの傾向が強い人がいるにはいますが、人数的に圧倒的に多いのは東京出身者です。幼い頃からマンションで暮らしていて、隣人との関係がドライな中で育った人の中には、同じように職場にもそのような関係を求める人がいます。どうしても最後の一歩を入り込まず、寸前のところで関わりあうのをやめてしまうのです。これは生まれ育った環境ですからある程度仕方のない部分なのかもしれません。
 東京には地方からもたくさんの人が入り込んでいます。同じ職場内にもたくさん地方出身者はいるでしょうし、なにより患者様の中にも地方出身者はたくさんいます。そういった人たちは人とのつながりを強く求めるのに対して、東京出身者は当たり障りのない付き合いを好むようです。
 他の職場ならばそういう人、ということで済まされるかもしれません。しかし、看護師という職業はあくまでも接客業という色合いが強い職業です。しかも、相手にする患者様はほとんどの人が何らかの病気を抱え、不安な気持ちで病院を訪れます。そのとき、患者様の立場にたって親身に看護できるかどうかで、看護師としての質が変わってきます。最後の一歩を踏み込まず、当たり障りのない励ましの言葉など、命の不安を抱えている患者様には何の力にもなりません。そういう面で、東京出身の新人看護師は苦労する人が多いようです。悩みに悩んでストレスを抱え、最後には「私は看護師に向いていない」と言って辞めてしまうことにもなりかねません。
 同僚に対しても同じです。特に看護師という職業は、従業員同士の連携が非常に大切な職場です。次の人への引継ぎがうまくいかなければ、命の危険さえあります。そんなときにも、看護師同士が仲良く、信頼しあえる関係を作り上げていれば、引継ぎもうまくいくでしょう。東京出身の新人看護師は人間関係の距離のとり方に悩むことが多いようです。

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